まずは飛行機に乗る前の話から。。。
乗るか剃るか?
前夜、自宅空港までの道を検索したら、1時間弱という予測がでました。これまでだったら普通に行けば1時間半はかかる距離。
「空港までの道って早くなったの?ラッキー!でも、念のため30分早く出よう」
10年以上東京にいたわたしは、その予測を疑いもしなかったのでした。
ナビの予測を基に立てた予定は、
7:30 出発
8:30 到着(朝のラッシュにも備え、遅くとも9:00には到着)
9:20 フライト
わたし的には、かなり大幅に余裕を持ったつもりでした。
岡山市内には、平日の昼間にフラっと遊びに行くくらいなので、朝のラッシュを甘く見ていました。
岡山には「テレワーク」なんて存在しないのでしょう。
めちゃめちゃ混みました。
車!車!車!
ナビの到着予定時刻がどんどん遅れ・・・
9:00になり、
9:10になり・・・
ついには9:20のフライト時間も超えてしまいました。
その時わたしは、物理的に無理やろ・・・という場所に位置していました。。。
うまく行く妄想と最悪のシナリオを準備しておく
「思い通りにならない時、その状況に感情を巻き込まれてはいけない」
これまでの経験から、身に染みていることの一つです。
こんな時は笑うに限る。
大音量の音楽で、車中で踊る中年女。
怪しい。
月曜の朝っぱらからアドレナリンを大放出している車を見かけたら・・・それはわたしかもしれません。
時間スレスレに到着する自分を描く一方、ハンドルを握りながら間に合わなかった時の最適解も考えました。
チケットは先方で御手配いただいたもので、岡山→羽田(乗換)羽田→新千歳。
羽田での乗換に1時間あったので、12時羽田発のフライトに乗れたら◎
岡山から新幹線は間に合わない。広島、神戸、伊丹からのフライトはどうだろう?それでも間に合わなかったら、今日中に新千歳に行く便を考えよう。
そんな風に自分でコントロールできる選択肢が他にもあるとわかっていると、落ち着くものです。
やっぱり世界は自分が思ったように作られる
車を空港に止め、全力の鈍足でチケットカウンターに滑り込んだのが9:10。
時計を見ながらグランドホステスさんが、
「大丈夫ですよ!!16桁の予約番号をお願いします!」
と促してくれたものの・・・
WHAT!?
16桁!?!?
知らん!!!!
転送されたメールをちゃんと確認していれば下にあったのに、その時に限ってそれを見つけられなかったのです。フライトチケットの予約なんて何回もやってるのに、焦ったんですよね。。。
「誕生日とか電話番号じゃダメですか???」
と、すぐ16桁が出てこないわたしにグランドホステスは言った。
「すみません、本来ならばもうチケットの発券は締め切っている時間なんです。皆様もう乗られていて、待たれている状態なんです」
これ以上取り合わないことを決めたのがわかりました。
「では、今日中に新千歳に行くフライトはありますか?できるだけ早く行きたいんですけど」
検索してくれて、
「伊丹からでしたら今すぐ行かれたら11:50発の直行便が出ています!」
「ありがとうございます!!!」
と空港を出たは良いけれど・・・
いや待てよ?もっと最適解があるだろ。
空港のビルを出て10歩で気づいた。
11:50発伊丹空港発ってことはさ・・・11:30には搭乗手続きを済ませておかなきゃいけないわけで・・・
岡山空港(30分車)→岡山駅→(50分新幹線)→新大阪→(約30分電車)→伊丹空港
これを2時間でやれと?
岡山駅で駐車場を探し、新幹線のチケット買い、新大阪駅構内で在来線に乗り換えることとか考えると、待ち合わせ時間を考慮せずスムーズに行ってギリギリ。
これを2時間でやれと??(繰り返す)
間に合うかもしれないけど、余りにもリスキーでやる気ないわー。
(きっと彼女は大阪の地理に詳しくないんだと思う。。。)
てなことで、空港ビルに戻り、JALのフライトスケジュールをみると、10時発の羽田行きがあるじゃないですか!
羽田到着予定時刻は11:15。新千歳行きのフライトに間に合う!!
そのままJALのカウンターへ行き、かくかくしかじかで間に合わなかったので、チケットを購入したい旨を伝えました。
JALの対応が素晴らしかった件
「国内の乗り継ぎには50分の間がないといけないのですが、5分足りません。5分ですので、大丈夫だとは思いますが、もし羽田発のフライトに間に合わなかったとしても、こちらでは責任を負いませんが大丈夫ですか」
了承して、JALの当日チケットを購入しました。
すぐ降りられるよう、前方通路側の席を取ってくれ、羽田でのターミナル間の移動のバスの地図まで用意してくれました。
比べる訳じゃないけど、この日の岡山空港で言えば、JALの方の対応に軍杯が上がります。こちらの立場に立った対応というか、彼女は自分ができることを最大限にやってくれたと思うから。
客として「こういうサービスがあったら嬉しい」と期待は出来ても、実際にサービスする側となったら行動に移すのは難しいもの。
金額以上の喜び
当日チケットって高いのね。笑
でも、これは買ってよかったチケット。
・自分の妄想力はなかなかに良い仕事をする
・伊丹まで走り回らずに済むルートを自分で見つけた
・フライトまでの時間を有意義に使えた
という自己承認につながったと考えれば、そう高いものでもない。
以前のわたしなら、ここは自分を責めるところだけど、最近はそういうことにエネルギーを使わなくなった。
だって、責めたところで何も出てこないもんね。
こんな風に思うようになったことが一番の喜びかもしれない。
ということで、10時発のJALに乗りました。
JAL機は予定よりも早く到着し、徒歩でのターミナル移動でもなんとか大丈夫でした!
(10月19日現在、羽田空港内のターミナル移動のバスはコロナ禍により、40分置きに運行中)
無事、12時羽田発のフライトに乗り、北海道へ上陸したのでした!!!